すべてはあの花のために③


 ――再び浴場。
 今は生徒会メンバー男性陣が入浴中。


「圭撫ズルい」


 みんなで湯に浸かっていたら、いきなりアキラがそう零す。


「え? 何が?」

「葵に告った」

「いやいや、アンタも言ったんでしょ?」

「伝わってないみたい……」


 アキラは口まで湯に浸けて、ぶくぶく……としている。


「それはアキの言い方が悪いんでしょー? 俺みたいにはっきり言わないと、アオイちゃんには伝わんないよー?」


 そう言っているカナデは、どこか寂しげだった。
 そんなカナデの考えてることがわかったのか、アカネが話を逸らす。


「ていうかさ、つばさクンその顔で体はほんとに立派だから、すごい違和感!」

「(こくり)」

「おう。オレも思った」

「オカマと入るとか。折角の露天風呂なのに」

「翼、なんで一緒に入った」

「ツバサは組の奴からお誘い受けてて大変そうだったねー」

「知らぬが仏だな」

「(こくこく!)」

「お前らここに沈めてやろうか? ああん?」


 そんな会話をしていると、ドタバタと更衣室から音が聞こえ、なんだなんだと思っているといきなり戸が開いた。