二人が同時にそう問いかけてくる。
どうしようか。答えようにも……。
「ザックリし過ぎて、答えようにも答えられません」
葵がガクッと項垂れると、二人は驚く。
「答えてくれるの?」
「答えてくれるん?」
これもまた同時に聞いてくる。
「だから、答えられればと言ったじゃないですか。ザックリし過ぎて、そんな質問にわたしは『わたし』としか答えませんけど、それでいいんですか?」
「それはダメ!」
「絶対あかん!」
そう言って二人は何から聞こうかと悩み出している。
「それじゃあ俺からや。なんで葵ちゃんの情報は調べても全然出てけえへんの」
マサキが根本から聞いてくる。
「詳しくは言えません。『道明寺だから』としか」
そう言うと、二人は目を細める。
「道明寺は普通の、昔から続いてる財閥の一つでしょ? それなのに、なんでアオイちゃんの情報だけ隠そうとするの」
「それには『わたしだから』としか答えられません。ごめんなさい」
葵は申し訳なさそうに、二人にそう言った。
二人も、このことに関してはこれ以上聞くのはもうやめてくれた。



