すべてはあの花のために③


「……え。おっきい……」


 ど、どうしよう! どうやら落ち込んでしまったようだ!


「キサちゃん。だ、大丈夫だ。わたしはあなたの急成長があまりにもすごすぎて、追い抜かれそうで怖いっす」

「いやいやこれは、追いつかないと思います……」


 落ち込んだと思っていた彼女は、今度はバシャバシャと暴れだした。


「あっちゃん分けてよー‼︎」

「だ、大丈夫だ。キサちゃんは大事にしてもらってる。その胸が証拠じゃないか、うん」

「で、でもさ? 大っきくないと嫌じゃない……のかな」

「今、そうしようと奮闘中なのでは? 彼が」

「だよね。やっぱり大っきい方がいいよね……」


 落ち込むキサに、葵は何とか元気づけようと。


「大丈夫だ! キサちゃんを愛しちゃってるから、今まで離さなかったんだし、そこまで大きくなっちゃったんだぞ? 自信持って! ある人が言ってたぞ! 重要なのは大きさじゃないんだ! カンド――」

「ぬああに言ってるんだあああ‼︎」


 真夜中の露天風呂には、キサの大声が響き渡ったとさ。