すべてはあの花のために③


「……胸、大きくなったよね」

「――⁉︎」


 キサは真っ赤になったあと、湯船に頭まで浸かって姿を消そうとしたが……。


「ちょっと待てえーい!」


 逃がすまいと、葵に肩を掴まれ引き上げられる。


「っ、ぷはっ! なっ、何言い出すんだ!」

「ほう。その顔が答えですな?」


 そう言って葵は、後ろからキサを抱き締める。


「ぎゃあー! あっちゃん変態!」

「もうそうだから否定はしないことにしたー。……それにしても。なんだろなこの急成長」


 葵がぼそっとそう言うと、キサは逆上せてしまいそうなぐらい真っ赤になった。


「ねえ。そういう彼が頑張ってるところを、何で作品に載せてあげないかな」

「のお⁉︎ 載せんでいい‼︎」


 そう言うキサに、葵はにや~っと笑う。


「へえ~。なるほどなるほど。そういうことをいっぱいしてるんですか~。そうですかあ~」

「⁉︎ も、もうっ! あっちゃんいやだあー……‼︎」


 キサは暴れて、今度は葵のものを確かめる。