そしてアキラは優雅に立ち上がり、いちいち葵に流し目攻撃を仕掛けてくるが「早くしなさい」って怒られてしょげていた。
「(ぐすん)はい葵部長。……俺が手を出せば解決するかも知れないが、やっぱりそこはみんなを納得させてからじゃないと嫌だった。でも下手に手を出すと、みんながここの組の奴に手を出されると思って派手には動けなかったんだ」
「うんうん。そうだろう。ツバサくんが言ってたからな。自分たちが消されてしまうって」
「だから、俺らは取り敢えず圭撫の彼女をそんな目に遭わせた奴らを懲らしめておくことにした。主に千風が派手にぶっ飛ばした。俺らを敵にまわしたことを後悔させた……つもりだった」
アキラは少し落ち込んでしまった。
よし。じゃあこの辺でチェンジしようか。
「はい。ありがとうアキラくん。それじゃあ続きをチカくん。よろしく!」
そう言っても、チカゼはあんまり乗り気じゃないのか、言いにくそうに立ち上がる。
「……そのあとカナが学校に来なくなったのは、彼女にそんなことがあったんだっていうのを人伝で知らせたオレらに原因があるが、カナにはちゃんと知っておいてもらいたかった。それで、来なくなったカナを何とかしようと思って担任に相談した」
「えっ。それじゃあ先生は……」
カナデがそう言うと、チカゼは苦笑い。
「先生は、カナと彼女に何があったのか最初から知ってたから、カナのことしつこく説得しに行ってくれてたんだ。……オレらが、頼み込んだから」
彼も苦しそうだった。
彼もこのことを気にしているんだろう。



