でもね、ある日悲劇が起きたんだ。
彼女がね、急に冷たくなったんだよ。
それで、その後すぐに別れたいって、突然言い出して。
俺はわけがわからなかった。だって、お互い幸せだったんだよ?
何にもなかったのに、いきなりだったんだ。
でも彼女が真剣な顔で、あまりにも必死にそう言ってくるもんだから。俺は悔しかったけど、彼女にも幸せになって欲しくて、お別れした。
でも、それが間違いだった。俺は、彼女と別れちゃいけなかったんだ。
彼女が別れたかった本当の理由を知った時、なんで別れてしまったのかとすごく後悔した。
彼女は、脅されてたらしいんだ。
俺が五十嵐組と繋がっていることをどこかで知った、五十嵐組に恨みのある奴らに。
それでも最初は彼女は拒否してくれたんだ。逆に俺を守ろうとしてくれてた。
でも、……襲われたんだ。無理矢理、暴力されたんだよ。
最終的には、俺と別れないと俺を殺すまで言われてたみたいなんだ。
だから彼女は俺と別れることで、俺を守ってくれていた。
その話は、誰からだったかな。彼女をそんな目に遭わせた奴らをやっつけた人から聞いたんだって、誰かから聞いたかも。
でも、彼女は俺の前から姿を消した。未だに俺のこと、心配してくれてるみたいなんだ。
俺はすごい悔しかった。何もできなかった自分に。彼女のことを守ってあげられなかった自分に、すごく腹が立った。
それから俺は部屋に引き籠もってしまった。ずっと彼女のことが心配だった。
でもね? 逆に何も連絡がないことが元気な証拠だと思うことにしたんだ。
そういう考えを俺に教えてくれたのが、担任の先生だったんだ。



