すべてはあの花のために③


「わたしは正しいことしか言っていませんので、訂正は絶対に致しません。……まずは、あなたとマサキさん以外のあなたそっくりなバカ男たちを、ぶっ倒させていただきます」


 マサキは大爆笑。他の奴らは一瞬目が点になったが、怒り狂って葵に飛びかかろうと腰を上げる。
 でも、それを親父が片手一本で止めた。


「それで? もう一つは何? クソ女」


 おっと。相当お怒りのようですな。
 でも、葵は親父のその言葉を待っていたかのようににやりと笑う。


「もう一つ。ここにカナデくんが来たら、わたしの用件を呑みなさい。バカ親父」


 葵がそう言うと、マサキ以外の男共が一斉に笑い出す。


「バカや! この尼バカや!」
「あいつが帰ってくるわけないやん!」
「今まで一回も帰ってきたことないのになあ!」


 しかし、馬鹿にされている葵はというと、そのにやり顔を止めない。その顔を見て、彼は鋭い目つきになったが、すぐに鼻で笑った。


「はっ。それは確かに絶対にないことだ。それで? その用件は何か、聞くだけ聞いてやるよ」

「聞くのではなく『呑め』とわたしは言ったんです。わたしがここの男たち全員をぶっ飛ばすことができ、尚且つ彼がここへやってきたら……」


 その場の全員が息を呑む。葵が言う用件とは……。