すべてはあの花のために③


 葵たちが話している時、彼らは必死に戦っていた。アカネとオウリは、少しだけ違う理由も入ってるかもしれないが、それでも考えてることはただ一つ。


「(――絶対に守るッ!)」

「――ぐはっ」


 けれど次の瞬間、葵は関西弁の男に鳩尾を殴られて気絶。そのまま彼の肩に担がれて連れて行かれようとしている。


「お前ら、時間稼ぎ頼んだで」


 関西弁男はそう言って、さっさと歩いて行こうとする。みんなは慌てて追いかけようとしたが、時間稼ぎを頼まれた奴らに足止めを食らってしまう。


「――ッ! お前ら除けろやッ!!」


 そして再び襲いかかってくる。手強い相手に早く倒したくても倒しきれない。追いかけたくても追いかけられない。逸る気持ちが焦りをどんどん大きくさせる。


「――ッ。カナ! お前しかいねえんだよ! あいつを! アオイを助けてこい!!」


 チカゼが壁の向こうに思い切り叫ぶ。
 今動けるのは、助けられるのは、葵を救いに行けるのは、彼だけだから。

 チカゼに続いてみんなが叫ぶと、壁の向こうから人影が出てくる。


「うるっさい! 圭撫はとっくの昔にいないから! そんな奴ら速くやっつけて! さっさとやっつけて迎えに行くぞあっちゃんを!」


 女王様降臨にみんなは一瞬目が点に。
 けれど気持ちを切り替えたみんなは、果敢に相手を倒しにかかっていった。