流石に遅いと思ったのか、ツバサとアカネがアキラを連れて部屋の扉を開けた。
「何やってんだあー!」
抱き合ってたのを、アカネとアキラが剥がしにかかる。「えー。もうちょっと……」とカナデは駄々を捏ねていたけれど、三人の目が怖かったのでやめておいた。
カナデとはここで別れて、今日は四人で下校。
「アンタ、カナは一緒じゃなくてよかったの?」
「うん。大丈夫です!」
「でも一緒に帰ろうとしたから、あおいチャンはあの部屋まで来てくれたんじゃないの?」
「そうなんだけどね? カナデくんがダメだって言うのでー」
「でもなんだか嬉しそうだな葵」
「お! 流石アキラくん!」
「(褒められた!)」
「(いちいち喜んでんじゃないわよ)」
「(あきクン、デレデレー)」
「行き帰りは無理だけど、学校では大丈夫だと思うって! というわけで一歩前進したのですっ!」
「ということは、<監視 その7 ーカナデの場合ー>がちゃんと加わるのね?」
「? 何のこと?」
「いや、葵は気にしなくていい」
「そうだよお」
「(それにしても……やっぱり、カナデくんと一緒に帰らなくなって、嫌な感じはなくなったな)」
流石に意識をしてなかった頃はわからなかったが、それでも体育祭の前辺りから、少し妙な感じはしていたのは確かだ。
「でも、このままじゃダメなんだよね」
「葵? どうした」
「ん? ……文化祭、楽しみだなと思って!」



