そう言って今度は顔を近づけてたところで、大きな音を立ててアカネ登場。そして思いっ切りアキラと葵を引き離しにかかる。
「もうあきクン! 何やってるのお!」
「葵を食べてた」
「あきクン最近変態化しすぎだから!」
「へ、変態……?」
「うむ。それは同感だ」
「そういうことさらっとあきクンがやっちゃうから、かなチャンの存在が薄くなっちゃうでしょう?!」
「……そういうこと?」
「無意識かっ! もうあきクン交代! 授業でも糖尿病教室でも、永遠に受けてればいいよ!」
「茜が冷たい……」
「最近アカネくんも結構言うようになったからねえ」
そう言いながら、アカネがアキラの背中を押して生徒会室から追い出した。
「あおいチャンもあおいチャンだよお! なんで攻撃しないの!」
「す、すみませぬ」
「普段あれだけ強いのに、どうしてこっち系には弱いんだあー!」
「め、面目ない……」
葵はしゅんとなってしまった。
「まあ反省してるならいいんだ。……ちょっとあおいチャンに聞きたいことがあって」
「みんながいる前じゃ、聞けないことだね」
「うん。……襲われた時、『おれと似た柔道』をした人は何人いた?」
「アカネくん……」
「大丈夫。別に敵を取ろうとか、そんなことは思ってないよ? おれの柔道は、自分と自分の大切な人を守るためのものだから」
「それならいいけど……」
「でもおれは、あおいチャンを守るためだったら、思いっきり使わせてもらうから」
「……ふふ。それは心強いね?」
アカネの真っ直ぐな言葉にほっとした。
ふっと緩んだ葵の表情を見て、アカネもやさしく笑っていた。
<監視 その3>
アカネの場合
(※真面目な話をしても結局は和む)



