すべてはあの花のために②


<アカネの場合>


「じゃあ先生。今甘いものを食べてしまったので、軽く運動したいと思います」

「そうですね。いい心がけです」


 アキラはそう言って葵を抱っこし、首元に顔を埋めてくる。


「あ、アキラくん? これは一体……」

「筋トレです先生」

「そうですね。わたしは重いですし」

「葵は軽いぞ。軽すぎるくらいだ」

「そんなことはないぞ! っていうか、首から離れて……!」

「何でだ。筋トレするには必要だ」

「そんなことはっ、……ひゃ!」

「いい匂いがする」

「あああ、アキラくん?! 今、何したの!?」

「甘い匂いがしたから舐めてみた」

「はい?!」

「葵――」

「だめえーっ!!」

「「!?!?」」