それに答えたのは、他でもない葵自身だった。
即答に気後れする三人を余所に、咎めるように葵の名前を呼ぶシント。
「いいんだ」
葵は、なるべく笑顔で答えた。
「だから、わたしはみんなと仲良くなれて嬉しい。生徒会がわたしにとっての家族も同然だ。もちろんシントもだけど」
それでもみんなは、つらそうな表情のまま。
「……だからわたしは迎えを呼べないし呼ばない。シントも、道明寺が雇ってる身だから彼にも無理はさせられない。道明寺にとってわたしは、駒同然だからね」
「それじゃあ今日もありがとう! バイバイ〇ーン」と言って、葵たちは屋敷の中へと入っていく。
「オレらは友達だからな! ずっと!」
大きなチカゼの声に思わず振り返る。
門の向こう側で、オウリとヒナタも頷いているのが見えた。
「……ありがとう」
小さな感謝とともに、葵は道明寺へと帰って行ったのだった。



