動揺している葵を余所に、その真っ赤になったほっぺたにツバサが触れようとしたところで、アキラ、チカゼ、アカネ、オウリ、キサが止めに入ってくれた。どうやら生徒会室の前まで来てたらしい。
「触るぐらい別にいいじゃない。……ねえ?」
「?! よ、よくないっ!」
「さっきあんなに真っ赤になってたのはどこの誰よ」
「!?」
生徒会室に入ると、カナデとヒナタがソファーで寛いでいた。
「(……来るの戸惑ってたけど、ツバサくんのおかげで気が紛れた)」
ツバサを見上げると、それに気づいたようで「何よ」と照れ混じりな声が返ってくる。
「ううん。……ありがとう」
そう言う葵に、ツバサは呆気にとられた。
「何? キスして欲しかったの?」
「ちっがーう!」
違う風に勘違いされた。
「コントはいいから早く座れば」
そして、やっぱり悪魔さんは容赦なかった。
「あ、あっちゃん大丈夫?」
でも、やさしい女王様のおかげで、心は予想以上に穏やかだ。
「うん。痛いけど骨に異常はないし、しっかり治療してもらったから痕も残らないと思うよ」
「シン兄に手当てしてもらったのか」
「え? うん。そうだけど……その話ってしても大丈夫なの?」
「大丈夫だ。みんなにはもう話した。シン兄にも伝えておいてくれ」
「う、うん。わかった」
((ダイジョウブ? また隠しキャラ的存在が薄れていくーとか、言いそうじゃない?))
「(や。そうなんだよ。心配すべきはそこで)」
「おい」



