「……はは。なんだか、夢みたいだ……」 そして、その笑いが収まりそうになった時。アカネがぼそっと、そんなことを言っていた。それが聞こえた葵は、「そうだよ」と答えてあげる。 「だって、夢みたいって言えるってことは、現実になってるってことでしょう? 夢みたいってことは、ちゃんと叶ってるんだよ。アカネくん」 葵の笑顔に、アカネは目に涙を溜めながら笑った。 「……っ、うんっ。そうだねっ!」 ほんのり、頬を染めて。