すべてはあの花のために②


 ……ん? 青い布地に、黄色いダイヤ? その中に赤文字で【S】のマークが書いてある。
 ……う、嬉しいはずなのに、なんだこの残念な感じは。
 なんでちょっと最後遊んじゃったの? ス〇パ〇マンっぽくなってるんだけど!


『……と、言うわけで。優勝はSクラスです』


 みんなが唖然としている間に、ツバサは知らん振りして台から降りていった。


『……――はっ! つ、続きまして、優勝旗授与です!』


 今まで冷静だったアカネも大慌て。生徒もやっとその言葉に反応して、「え? 俺ら勝ったんだよな? え?」みたいな声がザワザワ……。
 3年生のSクラスのクラスリレーに出た人が本当は取りに行くのだが、「お前が代わりに行ってこい」と背中を押されたチカゼが、理事長の元へ「え? オレ?」ってなりながらも駆けていく。
 うんうん。君がもぎ取った優勝旗だ。君が相応しいだろう。

 そして理事長から優勝旗を受け取る時、「おめでとうスー〇ー〇ン。じゃなかった、Sクラス!」と彼は思い切りふざけていた。どうやら犯人は理事長のようだ。
 感動を返せ! 感動を!

 そしてようやく、首を傾げながらSクラスの元へ戻ってきたチカゼに実感が湧いたのか。


「うおおおおおお――ッ!!」


 Sクラスから雄叫びが上がったのだった。