『ん? おっと、ここで得点係の九条オカマさんより報告が入りまし――いてっ! いや、冗談だって……ごめんごめん。今度いい化粧水教えてあげるから。さて、なんとか許してもらえたので読み上げますね~? 何々…………?』
届けられたメモを黙読したカナデは、小さく咳払いをした。
『ど、どうやら、この結果によって優勝クラスが決定するようなので、そのまま閉会式に移ります! 期待させてごめんなさーい!』
大きなブーイングとともにカナデはマイクで謝っていた。
「(ど、どっちなんだろう。でも、チカくんのあの笑顔を見たら……)」
ゴールした彼の方へ視線を向けると、にかっと笑ってくれた。
❀ ❀ ❀
『それでは閉会式に移ります。生徒のみなさんはグラウンドへ集合してください』
冷静なアカネのアナウンスとともに葵たちも持ち場につく。
『成績発表』
カツンカツンと台に上がっていくツバサ。彼の手には、くるくると巻かれた布があった。今にも、裁判所から出てきて勝訴だなんだ言い出しそうだ。
『――発表します』
ツバサの毅然とした声に、すべての目が、耳が彼に向けられる。
『優勝は――――――…………』
しっかりと間を取った彼は、持っていた布をバッ! と開く。そこに書かれていたクラスは――――。



