実は昨日。帰りが遅かったので、またキス魔に襲われたのかと思ったシントに、体を隅々見られた挙げ句襲われかけた葵である。
『冗談はさておき。本当早く帰っておいで』
「何もしない?」
『しないしない。そういうことじゃないから』
「……いるの」
『うん。早く帰らせろってさ』
「そう……」
『ごめんね。楽しかったのに』
「いやいや、シントのせいじゃないよ。……わかった。なるべく早く帰ります」
『うん。お願いします。愛してるよ葵』
「……っ!?」
耳元にとんでもない爆弾を落としていったんですけど。しかも攻めレベルが確実にアップしてるし。
やれやれどうしたもんかねと、ため息をつきながら電源を落とした時だった。
「電話、終わりましたかぁ? 道明寺サン?」
電話に集中していたせいか、全然気づかなかった。葵のすぐ近くに男子生徒が一人佇んでいた。



