「ん。これで絞れた」
┌ ┐
劇 バンド(バックダンス付き)
ビンゴクイズ 脱出スタンプラリー
└ ┘
きゅぽっとペンの蓋を取って書き直したアキラは満面のどや顔。
よかったね。生徒会長らしいよ、ちょっとだけ。
「これで四択。ここから選んでみたらどうかと思う」
「すっごくいいと思う! さっすがアキラくん!」
「……あ。ありがとう葵……」
「え。……あれ、照れてるのアキくん」
「昨日のあれといい、むかつくんだけど」
「あ。久し振りに意見合ったね」
「日向も? んじゃあ一回、あいつ絞めときましょ」
頬をポリポリと掻いているアキラと、暗黒オーラ全開の九条兄弟に、他のみんなは身を寄せながら震えていた。
「だがしかーし! 劇は出てくるキャラクターとしてスタンプラリーの、所謂ポイントにできるかもしれないから、これとこれは一緒にしたらどうだ!」
しかしそんなことに気付いていない葵は、きゅぽっとペンの蓋を開けてもう少しだけ候補を絞った。
┌ ┐
バンド(バックダンス付き)
ビンゴでクイズ
脱出スタンプラリー
(ポイントにキャラの仮装)
└ ┘
「……劇ぃ(byアキラ)」
「そしてさらに! もうクイズもビンゴも何となくスタンプラリーに入れちゃえよっ!」
「「え(by九条兄弟)」」



