すべてはあの花のために②


「スローガンは二人に任せきりになるけど、よろしく頼む。明日にでもイメージを委員長たちに報告してくれ」

「「りょーかいっ」」

「じゃあ次に――」

「ごめんアキくん、ちょっといい?」


 次の議題へ行く前に、ヒナタが「実は、ちょっと気になることがあって」と手を挙げる。


「もしかしたらこの体育祭、何かある(、、、、)のかもしれないんだ」


 ヒナタは、この間気になった視線について話すことに。


「実際のところ誰だったのかはわからないんだけど、もしかしたら西が絡んでるのかなって」

「西か……」


 ヒナタからの報告に、アキラは思考に耽る。


「確かに体育祭は、保護者に混じって一般人も出入り自由になる。もし桜自体に危害を加えたいなら絶好の機会よね」

「それでもさ、今まで桜に直接危害はなかっただろ? 今までそんなことなかったのに……」

「でも『桜のあっちゃん』が桜李を助けた時は、確かに『桜の坊ちゃん』って言ってたよ」

「桜自体にはないかもしれないけど、その中の誰かには危害が及ぶかもしれない。そーいうこと?」

「それに、おれらは生徒会の仕事が忙しくて、警備に割くほど余裕はないしい……」

「つまり、乗り込むなら体育祭というわけか」

「いや、それだけじゃないと思う」