すべてはあの花のために②


「本当なの!? ねえ!!」

「そんな積極的なアオイちゃんも俺好きだよ~」


 葵がカナデの胸倉を掴んで大きく揺らしているおかげで、彼の声は『わ~れ~わ~れ~は~』みたいに震えていた。


「実はそうなんだよお! 見直したあ?」

「悪いころなんてアカネくんには(、、)一つもないけど、柔道以外にもそんな特技があったんだね!」

「アオイちゃん? 『には』ってどういうこと?」

「アカネくん本当すごいよ!」

「今さら褒めるの嫌とか思ってんでしょう! ちょっとくらい俺のイメージも上げてよ!」

「そんなのさっきの会議でチャラだよ」


 自業自得のカナデである。


「どっちがどっちするの?」

「かなチャンが文字で、おれが絵だよお!」

「そうなんだね。何だか、未だに実感が湧いてこないよ」

「あっちゃん絶対ビックリすると思ったー」

「それはそうと、二人はさっさとイメージ固めたら?」


 ヒナタがそう言うと「だいたい決まった!」と二人から即答。能ある鷹は爪を隠すとは、このことか。