この小説の続きを探しています。

☆☆☆

とにかく一度西羽咲の家に戻り、香は熱いシャワーを貸してもらった。
冷え切った体が徐々に温もっていき、生気を取り戻していく。

シャワーから上がると男性が温かいココアを用意してくれていた。

「ありがとうございます」
テーブルの前に座ってココアをひとくち飲むとようやく人心地つくことができた。

「あの祠はなんだったんだい?」
男性に聞かれて香は真剣な表情になり、天使の羽のマークが悪魔の角のマークであったことを説明した。

「きっと、先生も知らなかったんだと思います」
知らず知らず悪魔に陶酔してしまった先生は、格好の餌食になったに違いない。

「君の話が本当なら花月は死んでない。魔界で書き続けてるってことか」
男性の目に光が宿った。

半年も行方不明の妻の生死を、心のどこかではもう諦めていたのかもしれない。
「そっちは大丈夫だった?」