この小説の続きを探しています。

☆☆☆

祠に到着するまでに雨はすっかりやんでいた。
さっきまでの肌を刺すような寒さも若干和らいでいる。

「こんなところに祠があるのか?」
住宅街を抜けたあたりで男性がいぶかしげに呟いた。

あたりは田んぼと山に囲まれていて、殺風景な景色が続くばかりだ。
と、そのときだった。

道端に倒れている香の姿を見つけて慶太が駆け出した。
「香!!」

名前を呼んで香の横に膝をつき、肩を揺さぶる。
香の体は雨で冷え切り、顔は真っ白だ。

キツク目を閉じている香を見て慶太の表情がこわばった。
「嘘だろ香、目を開けてくれ!」

叫ぶ慶太に男性も駆け寄ってきた。
そして祠の前に落ちている黒い人形を見つけた。
それは自分が香に渡した身代わり人形だったのだ。