この小説の続きを探しています。

思わずその場にうずくまってマフラーに顔をうずめた。
そのマフラーもあっという間にびしょぬれで、香の体温を奪っていく。

「お願いだから慶太を連れて行かないで!」
香は空へ向けて叫んだ。

そこに悪魔がいるかのように空をにらみつけている。
「私も慶太もなにもしてない! 関係ないんだから!」

叫ぶ香の後ろで、黒いモヤが立ち上った。
それは祠の中から雲のようにモコモコと空中に広がっている。

全身に鳥肌が立ち、香は勢い欲振り向いた。
そして祠から出現している真っ黒な雲に悲鳴をあげて飛びのいた。
雲はよりも大きく、上へ上へと伸びていく。

それはやがて2本のツノをはやした悪魔の形になっていたのだ。
「あ、悪魔……」

香の両足がガクガクと震えて、立っているのもやっとだった。
悪魔の形をした雲はどんどんその姿を鮮明にしていく。