この小説の続きを探しています。

「今、この本と同じマークを見つけました! これ、西羽咲先生の書斎のメモにもありましたよね」

香の声が興奮から早口になる。
鼻息まで画面越しに聞こえてきそうだ。

祠の土台に彫られたマークは劣化して溝に土が入り込んでしまっている。
香はそのマークをちゃんと確認するために道に落ちていた細い枝を拾い上げた。

枝の先端をマークの溝に沿って走らせると土がボロボロと落ちていく。
そして現れた本来のマークに香は目を見開いた。

「これって」
そう言ったきり黙りこんでしまう。

スマホ画面も地面を向いたままになっていて、撮影していることすら忘れてしまったみたいだ。

しばらく立ち尽くしたとき、突然空の遠くで雷鳴が轟いた。
ゴロゴロと不穏な音をかきならしながら、徐々にこちらに近づいてきているみたいだ。

「こ、このマークは天使の羽なんかじゃありません。まるで、悪魔のツノみたいな形をしています」