【第5話(新井香の物語)】
「いや!!」
文字が活字になる前に香が悲鳴を上げて本を閉じた。
心臓は口から飛び出してしまいそうに速く打ち、メマイがして倒れてしまいそうだった。
「なんで……なんで俺たちがこんな……」
自分の物語の最後を読んでしまった慶太が震えた声を絞り出す。
その額には冷や汗が浮かんできていた。
「なんで俺たちがこんな目にあうんだよ! 俺たちなにも関係ないじゃねぇかよ!」
慶太が男性の胸ぐらを掴んで揺さぶる。
男性は抵抗できずに呆然と『永遠の本』を見つめている。
「花月は……子供向けに本を書いてた。子供に喜んでもらおうと持って」
「それなのに、なんで!?」
香が叫ぶ。
「だからだよ。自分の近くにいる子供たちを不幸な目には合わせられない。だから、遠くに暮らしている無関係な君達を選んだ。僕はそう考える」
「そんな……!」
「いや!!」
文字が活字になる前に香が悲鳴を上げて本を閉じた。
心臓は口から飛び出してしまいそうに速く打ち、メマイがして倒れてしまいそうだった。
「なんで……なんで俺たちがこんな……」
自分の物語の最後を読んでしまった慶太が震えた声を絞り出す。
その額には冷や汗が浮かんできていた。
「なんで俺たちがこんな目にあうんだよ! 俺たちなにも関係ないじゃねぇかよ!」
慶太が男性の胸ぐらを掴んで揺さぶる。
男性は抵抗できずに呆然と『永遠の本』を見つめている。
「花月は……子供向けに本を書いてた。子供に喜んでもらおうと持って」
「それなのに、なんで!?」
香が叫ぶ。
「だからだよ。自分の近くにいる子供たちを不幸な目には合わせられない。だから、遠くに暮らしている無関係な君達を選んだ。僕はそう考える」
「そんな……!」



