恋は淡く、そして甘く

契約結婚、とは言ってもデートは何回か行ったし、一緒に暮らしてまあまあ経つから、ギスギスしているってわけではない。


律くんが、内心どう思っているかは置いておいたとしても、私は幸せ。

けど、この幸せがどんな幸せなのかがわからない。

両親の会社に貢献できて幸せなのか、いろんなものに恵まれて幸せなのか。

それとも、『律くんと結婚することができる』ことが幸せなのか———


な、なんでこんなこと考えてんの!

私、律くんのこと、恋愛的に好きだったのかな……

意識すると、一気に恥ずかしくなって、布団に顔を隠してしまった。


でも、ほんとにそうなのかも……

胸の奥に、もどかしさが残っていた。