恋は淡く、そして甘く

でも、騒ぎになるから、親友の萊香にしかこのことは言っていない。



律くんも、『本当に信用できるやつにしか言わない』って言っていた。


冷えて凍えそうになりながら、そんなことを回想していた。






びしょびしょのまま、少し移動して階段に座り込んでいると、たまたま通りかかった萊香が、急いでこっちへ走ってきた。


持っていた教科書が、ばさっと落ちる。



「また、やられたの…」



萊香が、苦しそうな顔でこっちを見つめていた。