守ってやるよ

いやいや、ダメなんだって。



俺が幸せを感じてどうする。



これはあくまでも観里の代わりだから…。



「たこ焼きおいしいね」

「歯に青のりついてんぞ」

「うそっ」

「うそ」

「ねえ!」



芽衣が俺の腕を叩いた。



俺は笑った。



芽衣も笑っていて…。



俺の心はどうあれ、2人の間に流れる時間は穏やかだった。



それからも他愛のない会話は続く。



時折2人で笑って…。



そうしていたら、花火が一発、大きく空に上がった。