やっぱり少し汚れている校舎と校庭の空を舞う桜の花びら。
溢れんばかりの保護者と泣き笑いをしながら話す同じ制服の仲間達。
「もう卒業かー。」
なんでもなさそうに呟いた言葉は思ったよりも重みを持っていて。
この3年間で緩んでしまった涙腺から再び雫が落ちてしまいそうで唇をぎゅっと噛み自分を落ち着かせる。
「華夏(ここな)ー!写真撮るからこっち来てー!!」
私を呼ぶクラスメイトの声。この声を聞くのも今日が最後なんだろうな。
「はーい!今行くよー!!」
私は泣いたことで赤くなった頬に手を当てて、悲しみを紛らした。
そしてみんなのところへ行くために一歩を踏み出す。
「もう!華夏ったらずっと何してたの?遅いんだけど!ほら、みんな待ってるから早く早くっ。」
グラウンドに入ると一年を共に過ごしたクラスメイト達がいた。
各々最後の時間を惜しむように友達と話したりふざけて笑い合ったりしている。
でも私が来たとわかると私の元へ集まって来た。
そして私達の保護者もスマホを片手に集まり撮影会が始まった。
「はーい、こっち向いて〜!はい、チーズ!!」
片手をあげ視線をもらおうとするカメラマン達に精一杯の作り笑いを浮かべピースを前に突き出す。
「ありがとう〜!高校でも頑張ってね!みんな!!」
笑顔が歪んできた頃に投げかけられた言葉で私の緊張はシャボン玉が弾けるように一気に解けた。
「お、華夏撮影会終わったよ。どう?最後の学校は。」
一息ついたと同時に話しかけて来た子達はライバルとして切磋琢磨した部活仲間だった。
最後に一度話したかったから嬉しくて顔が綻ぶ。
「もう来ないと思うと寂しいわ。もちろんあんた達に会えないのもね。」
「1人1人違う高校だからね。華夏は頭良すぎ。」
「それ侮辱になってないよ?」
ああ、やっぱりこの人達は最後も変わらないなぁ。
やっぱり私はこの部活で、このメンバーで大会に出られて良かったと心から思った。
「そんなことより華夏。あんたまだ最大のイベント残っているでしょ?」
「…え?いやー。なんのことかなー?」
言っていることに心当たりがありすぎて目が泳ぐ。
動揺が隠せないまま否定するも全く効いていない。
「誤魔化しても無駄だよ?今日やらなきゃいつやるの!?」
みんなにあり得ないほど応援されている私。やっぱりやるしかないのか…。
「華夏、頑張ってね!私達は嬉しい報告待ってるから!」
「ほら、いってらっしゃい!」
このチームのエースで私の一番仲が良い子が私の背中を押した。
それと同時に私は覚悟を決めて歩き出す。
だって今日やるしかないもんね。
今日、伝えるんだ。私なら絶対大丈夫。
"告白"
だって怖くない。
手を伸ばしたら触れられる距離まで来てあいつの名前を呼んだ。
すると振り返り驚いた顔を見せる彼。
私は人気(ひとけ)のない校舎内へ連れて行き空き教室に入った。
ねぇ、ーー。私は貴方に沢山救われたよ。
私が失恋した頃に仲良くなってさ、気付けば失恋の気持ちなんかよりも貴方への恋心の方が大きかった。
モテる貴方にいっぱい嫉妬したし、電話が出来た時はすごく嬉しかったよ。
ーーーーこの気持ち、今から君に伝えるね。
溢れんばかりの保護者と泣き笑いをしながら話す同じ制服の仲間達。
「もう卒業かー。」
なんでもなさそうに呟いた言葉は思ったよりも重みを持っていて。
この3年間で緩んでしまった涙腺から再び雫が落ちてしまいそうで唇をぎゅっと噛み自分を落ち着かせる。
「華夏(ここな)ー!写真撮るからこっち来てー!!」
私を呼ぶクラスメイトの声。この声を聞くのも今日が最後なんだろうな。
「はーい!今行くよー!!」
私は泣いたことで赤くなった頬に手を当てて、悲しみを紛らした。
そしてみんなのところへ行くために一歩を踏み出す。
「もう!華夏ったらずっと何してたの?遅いんだけど!ほら、みんな待ってるから早く早くっ。」
グラウンドに入ると一年を共に過ごしたクラスメイト達がいた。
各々最後の時間を惜しむように友達と話したりふざけて笑い合ったりしている。
でも私が来たとわかると私の元へ集まって来た。
そして私達の保護者もスマホを片手に集まり撮影会が始まった。
「はーい、こっち向いて〜!はい、チーズ!!」
片手をあげ視線をもらおうとするカメラマン達に精一杯の作り笑いを浮かべピースを前に突き出す。
「ありがとう〜!高校でも頑張ってね!みんな!!」
笑顔が歪んできた頃に投げかけられた言葉で私の緊張はシャボン玉が弾けるように一気に解けた。
「お、華夏撮影会終わったよ。どう?最後の学校は。」
一息ついたと同時に話しかけて来た子達はライバルとして切磋琢磨した部活仲間だった。
最後に一度話したかったから嬉しくて顔が綻ぶ。
「もう来ないと思うと寂しいわ。もちろんあんた達に会えないのもね。」
「1人1人違う高校だからね。華夏は頭良すぎ。」
「それ侮辱になってないよ?」
ああ、やっぱりこの人達は最後も変わらないなぁ。
やっぱり私はこの部活で、このメンバーで大会に出られて良かったと心から思った。
「そんなことより華夏。あんたまだ最大のイベント残っているでしょ?」
「…え?いやー。なんのことかなー?」
言っていることに心当たりがありすぎて目が泳ぐ。
動揺が隠せないまま否定するも全く効いていない。
「誤魔化しても無駄だよ?今日やらなきゃいつやるの!?」
みんなにあり得ないほど応援されている私。やっぱりやるしかないのか…。
「華夏、頑張ってね!私達は嬉しい報告待ってるから!」
「ほら、いってらっしゃい!」
このチームのエースで私の一番仲が良い子が私の背中を押した。
それと同時に私は覚悟を決めて歩き出す。
だって今日やるしかないもんね。
今日、伝えるんだ。私なら絶対大丈夫。
"告白"
だって怖くない。
手を伸ばしたら触れられる距離まで来てあいつの名前を呼んだ。
すると振り返り驚いた顔を見せる彼。
私は人気(ひとけ)のない校舎内へ連れて行き空き教室に入った。
ねぇ、ーー。私は貴方に沢山救われたよ。
私が失恋した頃に仲良くなってさ、気付けば失恋の気持ちなんかよりも貴方への恋心の方が大きかった。
モテる貴方にいっぱい嫉妬したし、電話が出来た時はすごく嬉しかったよ。
ーーーーこの気持ち、今から君に伝えるね。
