悪と正義だらけの僕は

僕は大量の画鋲を掻き集めて、振り撒くのと同時に屋上を飛び降りた。

画鋲が降り注いで、僕の身体中を刺す。

コンクリートに近づく。コンクリートに寝転んだあいつに近づく。

あぁ、今日は風が強いなぁ。


悪を殺した正義は、悪を殺した悪にしか成らない。

だったら僕も死ねばいい。

この世に悪なんて、存在しなくていいでしょ?