父や兄も同類だ。時間通りに起きられるのは、我が家の愛犬と母だけだ。それ以外の家族は母によって問答無用で叩き起こされる。大きな雪玉のように布団にくるまって熟睡していると、容赦なく布団から引き剥がされ、強烈な朝日を浴びせられる。
目がチカチカしながらベッドから起き上がり、のそのそと支度するのが毎朝の光景だ。脳が覚醒するまで時間がかかるタイプで、寝ぼけながら朝ご飯を食べていると言っても過言ではない。現に兄は食べながら寝るという器用なことをやって毎朝、母に雷を落とされている。我が家は母がいないと誰一人、自力では起きられないのだ。
制服に着替えて姿見で全身チェックしてから時間を確認し、凍りつく。
時計の針は家を出る予定時間を過ぎており、わたしは尻尾を振る愛犬に見送られながら「いってきます!」と家を飛び出す。駅まで全力で走り、発車時間ギリギリで送迎バスに乗り込む。毎朝の光景なので、運転手さんにもしっかり顔を覚えられてしまった。
安堵と疲労感に包まれる中、後方の窓際の座席に座り込む。いつもの定位置だ。終着点は学校なので、バスに乗車すれさえすれば、もう心配はいらない。
目がチカチカしながらベッドから起き上がり、のそのそと支度するのが毎朝の光景だ。脳が覚醒するまで時間がかかるタイプで、寝ぼけながら朝ご飯を食べていると言っても過言ではない。現に兄は食べながら寝るという器用なことをやって毎朝、母に雷を落とされている。我が家は母がいないと誰一人、自力では起きられないのだ。
制服に着替えて姿見で全身チェックしてから時間を確認し、凍りつく。
時計の針は家を出る予定時間を過ぎており、わたしは尻尾を振る愛犬に見送られながら「いってきます!」と家を飛び出す。駅まで全力で走り、発車時間ギリギリで送迎バスに乗り込む。毎朝の光景なので、運転手さんにもしっかり顔を覚えられてしまった。
安堵と疲労感に包まれる中、後方の窓際の座席に座り込む。いつもの定位置だ。終着点は学校なので、バスに乗車すれさえすれば、もう心配はいらない。



