『城』の中にはいろいろな部屋があり、 私たちはいつもホールからテラスに移動してベンチに座る。 テラスは外に面していて、見上げると毎日満天の星空が見える。 「……わ、」 初めてテラスに出た時、私はその見える星空にとても驚いた。 都会とは比べ物にならないほどの星の数。 時折、流れ星が流れ、キラキラと光りながら落ちていく。 まるで、この世のものではないみたい。 「すごいだろ。夢界の星空は、現実とは比べ物にならないんだ」 星空を見つめる私を見て、玲音はそう言ってなぜか得意げに笑ったのだ。