「ああ。付き合ってるし」
「付き合ってる!?なにそれ、俺聞いてないけど!?俺たち親友じゃなかったの!?」
棗がなんとなく茉莉花ちゃんに対してだけ特別扱いをしているような気はしていたけど、単に話しやすい異性として捉えているだけだと思っていたのに。
まさか知らない間に付き合っていたとは。
「別におまえとは親友じゃないけど」
さも当然かのように否定をしてきた棗に、ガーンと大袈裟に傷つくフリをする。
「え、嘘だろ…?」
「嘘じゃねぇよ。ただの友達だろ」
友達という響きに思わずときめいてしまう。
今まで棗は俺のことを友達としてすら認めてくれていなかったのに、自分から友達だと言ってくれた。
それだけでも大きな進歩だ。
「まあ親友への道のりもあと少しってことか」
「なにわけわかんねぇこと言ってんだよ」
わっと女子コートの方から歓声が上がり、思わずそちらを向くと和佳ちゃんが綺麗なスパイクを決めているところだった。
「付き合ってる!?なにそれ、俺聞いてないけど!?俺たち親友じゃなかったの!?」
棗がなんとなく茉莉花ちゃんに対してだけ特別扱いをしているような気はしていたけど、単に話しやすい異性として捉えているだけだと思っていたのに。
まさか知らない間に付き合っていたとは。
「別におまえとは親友じゃないけど」
さも当然かのように否定をしてきた棗に、ガーンと大袈裟に傷つくフリをする。
「え、嘘だろ…?」
「嘘じゃねぇよ。ただの友達だろ」
友達という響きに思わずときめいてしまう。
今まで棗は俺のことを友達としてすら認めてくれていなかったのに、自分から友達だと言ってくれた。
それだけでも大きな進歩だ。
「まあ親友への道のりもあと少しってことか」
「なにわけわかんねぇこと言ってんだよ」
わっと女子コートの方から歓声が上がり、思わずそちらを向くと和佳ちゃんが綺麗なスパイクを決めているところだった。

