「じゃあね、また学校で」


棗が口を開くよりも先に、逃げるようにして観覧車からおりる。

そして棗への気持ちを置いていくように走って走って、振り返らずにひたすら走り続けた。


この涙は後悔なのか恥ずかしさなのか、それともまた別の感情のものなのか私にはわからなかった…。