「わージェットコースター大きい〜。茉莉花、遊園地なんて久しぶりだね!」
機嫌がいいのかニコニコと笑いながら振り返ってきた美亜に、目を逸らしながら気づかれないように小さくため息をつく。
中間試験が終わり、思い出したように棗が遊園地のチケットを渡してきた。
和佳と槙野くんも誘おうかと棗と話していると、運悪くやってきた美亜にチケットを横取りされた。
そして棗に用があって教室に来た柊弥先輩も面白そうだと話に乗ってきて、なぜか四人で遊園地に行くことが決まってしまったのだ。
…いや、なんで?
「今日、来ないかと思った」
さりげなく隣にやってきた棗が、ちらりと私を見下ろしてきた。
「そのつもり、だったんだけど…」
私が来ないなら行かないと棗が言っていたから、美亜が渋々といった感じで私も行くようにと命令してきた。
もう美亜の言いなりになんてならないと決めてから悪女のフリをやめた私に美亜はずっと不機嫌そうだった。
そのせいで家での居心地は過去一最悪で、さすがにこのままというのも気が引けたため悪女のフリじゃない方法で美亜の機嫌を取り戻せるならと仕方なくやってきた。
まあそれも棗がいるからって理由が一番大きいけど。
機嫌がいいのかニコニコと笑いながら振り返ってきた美亜に、目を逸らしながら気づかれないように小さくため息をつく。
中間試験が終わり、思い出したように棗が遊園地のチケットを渡してきた。
和佳と槙野くんも誘おうかと棗と話していると、運悪くやってきた美亜にチケットを横取りされた。
そして棗に用があって教室に来た柊弥先輩も面白そうだと話に乗ってきて、なぜか四人で遊園地に行くことが決まってしまったのだ。
…いや、なんで?
「今日、来ないかと思った」
さりげなく隣にやってきた棗が、ちらりと私を見下ろしてきた。
「そのつもり、だったんだけど…」
私が来ないなら行かないと棗が言っていたから、美亜が渋々といった感じで私も行くようにと命令してきた。
もう美亜の言いなりになんてならないと決めてから悪女のフリをやめた私に美亜はずっと不機嫌そうだった。
そのせいで家での居心地は過去一最悪で、さすがにこのままというのも気が引けたため悪女のフリじゃない方法で美亜の機嫌を取り戻せるならと仕方なくやってきた。
まあそれも棗がいるからって理由が一番大きいけど。