夜は食材を使って班ごとにカレーを作って食べた。
普段から家で料理を作らされていたため腕には自信があり、和佳や槙野くん、あの棗でさえ美味しくできたカレーに目を輝かせていた。
気のせいかもしれないけど、入学当初に比べたら棗の表情が柔らかくなってきている気がして少し嬉しい。
昔の真相についても早く話したいのに、なかなか二人きりになれる機会がなくて話さずにいた。
「お皿片付けるついでに鍋とか洗ってくるね」
「え、ごめん茉莉花!すぐ食べ終わるから!」
「いいよ、ゆっくり食べてて。槙野くんと棗も」
三人に「一人で大丈夫だ」ともう一度言ってから、洗い場の方に向かう。
洗い場には生徒が何人か集まっていて、その中には仲良さそうに話している美亜と柊弥先輩の姿もあった。
「…あ、茉莉花!こっちおいでよ」
気づかれる前に踵を返して戻ろうとするが、鋭く私に気づいてきた美亜に呼び止められる。
ここで無視して戻ると、きっと後で痛い目に見るのは私だ。
「…なに?」
「今ね柊弥先輩と話してたところなの。茉莉花も棗くんと仲良いし、柊弥先輩とも仲良くなれるんじゃないかと思って」
美亜がわざわざ柊弥先輩と話しているのに呼び止めてきたということは、何か考えでもあるのだろうか。
普段から家で料理を作らされていたため腕には自信があり、和佳や槙野くん、あの棗でさえ美味しくできたカレーに目を輝かせていた。
気のせいかもしれないけど、入学当初に比べたら棗の表情が柔らかくなってきている気がして少し嬉しい。
昔の真相についても早く話したいのに、なかなか二人きりになれる機会がなくて話さずにいた。
「お皿片付けるついでに鍋とか洗ってくるね」
「え、ごめん茉莉花!すぐ食べ終わるから!」
「いいよ、ゆっくり食べてて。槙野くんと棗も」
三人に「一人で大丈夫だ」ともう一度言ってから、洗い場の方に向かう。
洗い場には生徒が何人か集まっていて、その中には仲良さそうに話している美亜と柊弥先輩の姿もあった。
「…あ、茉莉花!こっちおいでよ」
気づかれる前に踵を返して戻ろうとするが、鋭く私に気づいてきた美亜に呼び止められる。
ここで無視して戻ると、きっと後で痛い目に見るのは私だ。
「…なに?」
「今ね柊弥先輩と話してたところなの。茉莉花も棗くんと仲良いし、柊弥先輩とも仲良くなれるんじゃないかと思って」
美亜がわざわざ柊弥先輩と話しているのに呼び止めてきたということは、何か考えでもあるのだろうか。

