和佳に手を振り返してから窓の外を眺めていると、美亜のクラスのバスにちょうど柊弥先輩が乗り込んでいた。
二年生は今日、学校が休みのはずなのになんでこんなところにいるんだろう?
「先生たちの間で風邪が流行ってるみたいで人手不足だから、兄貴が諸々の手伝いとして呼ばれたらしい」
「え?」
いつの間にか棗が隣に座ってきて、私の視線の先を指差してきた。
「え、なんで隣に…?」
「早起きして眠いから、着いたら起こしてくれ。あいつの隣だとうるさくて眠れそうにないし」
あんなに嫌いだと言ってきたくせに、どうして私と関わってこようとしてくるのだろう。
「あー!なんで向坂が茉莉花の隣に座ってんの!?」
「気づいたら隣に…」
「和佳ちゃーん!こっち空いてるよー」
和佳はぎろりと棗を睨んでいたけど、すっかり寝る体制に入っている棗は気にした様子なく目を閉じていた。
結局、バスはもう発車する時間になり和佳は渋々槙野くんの隣に腰掛けていた。
前から棗に対してあまりいい感情を抱いていない和佳だから、きっともっと嫌いになってるんだろうな…。
二年生は今日、学校が休みのはずなのになんでこんなところにいるんだろう?
「先生たちの間で風邪が流行ってるみたいで人手不足だから、兄貴が諸々の手伝いとして呼ばれたらしい」
「え?」
いつの間にか棗が隣に座ってきて、私の視線の先を指差してきた。
「え、なんで隣に…?」
「早起きして眠いから、着いたら起こしてくれ。あいつの隣だとうるさくて眠れそうにないし」
あんなに嫌いだと言ってきたくせに、どうして私と関わってこようとしてくるのだろう。
「あー!なんで向坂が茉莉花の隣に座ってんの!?」
「気づいたら隣に…」
「和佳ちゃーん!こっち空いてるよー」
和佳はぎろりと棗を睨んでいたけど、すっかり寝る体制に入っている棗は気にした様子なく目を閉じていた。
結局、バスはもう発車する時間になり和佳は渋々槙野くんの隣に腰掛けていた。
前から棗に対してあまりいい感情を抱いていない和佳だから、きっともっと嫌いになってるんだろうな…。

