なんて、若干現実逃避しつつ、わたしは頭の中でいい言い訳を組み立てる。

全然何も思いつかないけど、一応考えはしとく。自分の中で、保険を張ってるつもり。


「なんとか言いなさいよ!まさか彼女じゃあ、ないでしょうね!」

「・・・彼女では、ない・・・・」

ぼそっと答えるけど、そしたら、さらにみんなは眉を釣り上げる。

「『では、ない』って何!?それ以外でなんか関係があるってこと!?」

人の揚げ足取りなんて、この人たち、幼稚なんだなぁ・・・って、心の隅で思った。
そこで、ふと気づく。

・・・・私、こんなに、イジワルな子、だったっけ?
まぁ、別にイジワルでも、なんでもいいけど。自分に期待してたみたい。


なんていうべきか、口ごもってたら、ゆっくり足音が近づいてきた。
誰だろう・・・?わたしはぼんやり思いつつも、すぐにすごい剣幕の女の子たちに意識を移す。


「わたしは、佑都さんと「カレカノしてるんだよ」

私が言いかけた言葉を、誰かの声がふさいだ。
さらに、聞こえてきた内容を頭の中で繰り返し、慌てる。