ミナトはまったく悪びれる様子がない。


俺はため息を吐きつつ、椅子に座り直した。


「それにしても、野々さんをデートとかに誘わないわけ?」


「は!?なんでだよっ///」

突然の突拍子も無い言葉に大声をあげてしまった。

「だって、付き合ってるんでしょ?」

「付き合ってない!許嫁って言うのは親が勝手に決めたの!」

「ああ、そっか。ごめんごめん」

またしても悪びれる様子のないふざけた謝り方に、なんかちょっぴり微笑ましくなった。