「ていうかさ、ちょっとお願いがあるんだけど。」

家に帰って、一通り荷物を下ろした途端、佑都さんが言った。

「お願い、ですか?」

私はきょとん、と首を傾げつつ答える。

と、佑都さんは私をまっすぐに見つめて言った。

「その敬語、やめてほしいんだけど。」

「け、敬語・・・?」

「なんか、タメ語だったり、敬語だったり、ごちゃ混ぜな感じになってるから・・・俺的にはタメ語にして欲しいんだけど」

ひぇええええ〜・・・・
無理かもしれない。

「で、でもなんでですか?」

「だって・・・同い年だし、普通に、許婚、だし??」

「わかりました・・・じゃない、わかった!そうする。」

なんか、慣れないなぁ・・・

多分、これまでもタメ語すんなり使ってたかもしれないけど、いざ意識すると恥ずかしい・・・