「その服装、暑くないの?ずっと気になってたんだけど。心さんに聞いたところだと、水筒忘れちゃったらしくて、脱水症かも!って言ってたんだけど。暑くないかしら?良かったら着替えていく?」

音海先生の気遣いに、心が温まる。

「この中に確か制服の夏服が入ってるはず。」

そう言って、音海先生は半透明色の衣装ケースから夏服を引っ張り出してきた。

「そこにパーテーションがあるから着替えてきていいよ」

そう言われて、私はパーテーションの中に入った。

着替えながら、時計をふと見上げると、ちょうど1時。

佑都さん、もう帰っちゃったかな?でも駅で待ってるって言ってたし・・・・

てか、いっぱい寝ちゃった!

ここに入ったのが、確か11時くらいだった気がするから、私、二時間も寝ちゃった!

「あの、音海先生。今って昼休みですか?」

「ええ、そうだと思うけれど・・・」