いつもの駅のホーム。

この時間とあって、通勤途中の大人たちでごった返している。

「お〜い、蜜華!」

声をかけられ、振り向くと、そこにはかなと心の姿が。

かなと心は最寄駅が同じなんだ。家がわりと近くて。

「ねぇねぇ、今日、一緒に帰れる?ちょっと見せたいものがあって。」

かなが電車に乗り込むなり、口を開いた。

「ご、ごめん。今日はちょっと無理で・・・・」

「あ、もしかして習い事とかある日?」

「習い事っていうか、あの・・・・佑都さんが迎えにくるとかなんとか・・・」

「そ、そうなの・・・?うわあ、それならうちらお邪魔だね!二人で楽しくしなよ〜〜笑笑」

「あ、うん・・・」

「それにしても今日は暑いよね。やっぱ、半袖でも暑いよ〜・・・・」

確かに人でごった返しているせいもあって今はかなり暑い。

やっぱ、半袖にしてこれば良かったかな・・・・

なんか、心なしかふらふらする気がする。

朝ごはんほぼぬいてきちゃったからなぁ・・・・