私は、かばんを胸に抱いて、早足に歩いていた。

あの、言葉が忘れられない。

今でも、顔が熱くて、ドキドキする。

佑都さんとでくわしませんように・・・・
だって、今あったら平然と話せないよぅ・・・・・

あの後、私はもうヤバくて、ドキドキして朝ごはんにまともに手をつけられないまま家を出た。

傘をぎゅうっと握りしめる。

朝から土砂降りとか気分沈むな・・・・

と、言うか迎えにくるってどういうことなんだろ・・・

駅で待っててって言ってたけど・・・・

と、不意にブーとかばんの中でスマホが震えた。

マナーモードなのにバイブ音が大きいんだよね・・・・・

私は立ち止まり、スマホの電源を入れる。

そこには、メールの通知が2件。

佑都さんからだ・・・・!

着信時間はついさっき。私は画面をタップしてトーク画面を開いた。

「今日、ほんとに迎えにいくからね?駅で待ってる。別に噂になってもいいし」
「なんかあったら電話してね」

と言う文字と、お願いします。と頭を下げる可愛らしいもふもふのクマのスタンプ。