俺がちょっぴり冷たくしてしまったのは、他ならぬ蜜華が関係している。

こんなこと言うのはすっごく恥ずかしいんだけど・・・
俺は、蜜華に心を奪われた。
ちょっぴり緊張して、固くなっている姿とか、容姿とか、性格とか、ぜんぶ。
蜜華は普通に頑張ってると思う。だから・・・
風華さんが、カフェであんなこと言った時、耐え切れなくて。
言い返してしまったんだ。蜜華は、いきなりあんなことを言ってくる俺にひいたんじゃないかって思う。


蜜華以外、目に入らなくなってしまって・・・
他の女の子に優しくするとか無理になった。そんなの、絶対に誰にも言えないけど。

「・・・ふと思ったんだけど、もしかして例の女の子が関係してる?」
ミナトが振り向いていってきた。
その言葉に思わず心臓が跳ねる。

「黙ってるってことは図星なんだあ?」ミナトはしてやったり、というような笑みを浮かべた。

「あの、例の蘭乃の女の子・・・・なんだっけ、蜜華でしょ?」

「馴れ馴れしく呼んでんじゃねぇよ」

「はは、独占欲強すぎ」