はぁ〜〜〜
俺は、心の中で大きなため息をついた。

「お前、今日も女子に絡まれてたな。てか、女子避ける時のお前の顔めちゃ怖かったんだけど」
前の席の親友、ミナトは、揶揄うように笑った。

「今まで、にこやかに対応してきたのに、どうしちゃったんだよ。絶対蘭乃で噂になってるぜ?だって、花梨ちゃんに冷たい態度とったんでしょ?」


ミナトは俺の大事な親友。幼い頃からずっと一緒に遊んできた。
フルネームは、古賀(こが)皆斗(みなと)

そして、俺が悩んでるのは、登校するときの、学校の最寄駅のホームのところの出来事だった。
俺の通う水瞬男子高校は、蘭乃女子高校と最寄駅が一緒で、蘭乃の女子とよく一緒になる。
なんか、女子から人気な俺は毎日蘭乃の、女子に話しかけられる。
俺はいつもならにこやかに対応して、相手の心証が悪くならないようにする。
まぁ、それはくせっちゃくせ。
俺、小さい頃から父さんの知り合いの偉い人とかと一緒に食事とかしてきたし、愛想笑いとかお手のもので。