『次そんなこと言ったら許しません』
『俺の大切な許嫁に、そんなこと言わないでください』
『蜜華。俺に頼っていいから。』
あんなふうに、私のために怒ってくれたのが嬉しくて。
佑都さんなら、頼っても大丈夫じゃないかと思ってしまって・・・
そんな自分が・・・なんか、変に思った。
だって・・・
あんなふうに私を守ってくれたのが嬉しくてたまらなかったから。
私は、家族にもあんまり頼ることができなかったし・・・
「ゆ、佑都さん・・・私、姉様に直接謝りに行きます。」
あ、あれ??私、傷ついてるのに、なんで姉様に謝ろうなんて・・思うんだろう?
自分でも出てきた言葉に疑問の念を抱く。
だけど、心の何処かで罪悪感を抱いている私がいた。
「え・・・?なんで?謝りに行く必要なんかなくない?だって、風華さんが悪いこと言ったんだよ?寧ろ謝るのはあっちのほうだと思うけどな」
佑都さんは私をまっすぐ見た。
その澄んだ瞳にドキッとして、思わず目をそらす。
「だってそうじゃない?」
佑都さんはかくん、と首を傾げた。
「・・・そうだけど・・・・だって・・・・私・・・」
私だって悪いし・・・・
その言葉が出る前に、声が萎む。
うまく言葉が出ない。

