一通り荷物を置いた後、私は何もすることがなく、とりあえずスクバを置き、宿題を引っ張り出した。
いくら新しい環境になったからって宿題はやんなきゃだめだもんね！

（現実逃避でもあるけど・・・・）

「蜜華。今日、本当は風華さんが来るって話だったんだけど、連絡来る？」

「え？姉様と？」

「うん、風華さんのお家、ここのまぁ、隣くらい近いんだ。だから今日は夕飯とか全部こっちで食べようって話ってお父さんが言ってるんだ。」
蘇るのは、風華姉様の燃えるくらい怒った瞳だった。
あんな、姉様、みたことなくて。いきなり意地悪言ってしかもあんなに感情が昂って・・・

「でも、私が怒らせちゃったし・・・・一緒に夕飯食べるなんて都合が良くないかな・・・？」
私がいうと、佑都さんは顔を曇らせた。

「うん、やっぱり俺もそう思うんだけど・・・・でも、俺のせいでもあるし？」
そう言われて、一気に佑都さんに言われた言葉が脳裏に蘇る。