しばらく電車に揺られ、私たちは同居する新居にやってくることができた。
・・・う〜、ドキドキするよ〜〜
お家は、真新しい匂いがして、すぐそばには佑都さんがいる。

「ねぇ、蜜華。」
ふいに近距離で話しかけけられてびっくりした。

「へっ？何？」

「今、『イマドキ』したでしょ？」


い、イマドキ？
これのどこが、今時(イマドキ)なの？

「え・？？どういうこと？」
私が聞くと、佑都さんは微笑んだ。

「だからー、今ドキッとしたでしょってこと。略して『イマドキ』」

な、なるほど・・？）
そんなこと言われたらなんか余計に地味にドキドキするじゃん！
どうやら、みんなの前だと穏やかな、近寄りがたい大人な佑都さんは、私の前だと普通の男子高校生なようです・・・！