「そうなんだ〜、俺は学校帰りだよ。でも、会えるなんてラッキーだね。」

ラッキー・・・??
その言葉に含まれる意味に思わずどきりとする。
ま、まさかね・・・
私ってば・・・

「そ、そうですね。(?)」
その後、しばらく話してから、佑都さんと別れた。
今日は、佑都さん、タメ語だったし、結構雰囲気が柔らかい感じで、普通の男子高校生って感じだったな。
なんて、ぼんやり思いながらかなたちのほうへ視線を移す。


「あ、あの・・・蜜華?」
あ・・・失敗した!!!!!!
かなたち見てるんだった!
そんなにヤバイ会話はしてないとはいえ、友達が水瞬のイケメンと会話してるとか質問攻めにされるやつじゃん・・・

「今の誰なの!?蜜華のこと呼び捨てだったよね?」
ほどなくして、カラオケに入り、個室に入って、ドリンクを頼んだ後、私は意を決してことの全てを話した。

「え〜〜〜〜っ?!嘘でしょ〜〜〜っ?!」
コーラを飲んでいたかなは、コーラでむせ返りつつ、ストローからくちびるを離した。

「イマドキ、許嫁なんかいるんだ〜」
心も目を見開いている。

「仕方ないじゃん、大人たちが勝手に決めたんだからさ。」