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【黄山 ルイジョーヌside】
ボクの家族は世界一幸せ。
だけどボクは、パピーと血が繋がっていない。マミーとは繋がってる。妹のレイジョーヌとは、半分だけ血が繋がってる。
そのことを意識し始めたのは、パピーのマミーの家へ遊びに行った九歳の頃。
「ルイは連れてこないで」
ボクとレイに、外で遊ぶよう言われた。けれど、外で遊ぶのに疲れて飲み物を貰おうとした時。グランマがパピー達に言っていたのを物陰から聞いてしまった。
「何を言ってるんだ。ルイは俺達の大切な息子。一人だけ連れてこないわけにはいかないだろ」
パピーはそう言ってくれ、マミーも同じように頷いていた。
「あなたはね、その女に騙されてるの。血も繋がってない他人を家にーーあぁ、信じられないわ!」
この時、初めて知った。ボクとパピーの血が繋がっていないことを。
ただ、ボクはこの事実を前から何となく分かっていた気がする。何度かグランマの家へ遊びに行くことはあった。でも、その時のグランマの顔はーーボクを見る目だけは、冷たかった。
ーーあぁ、そういうことだったんだ。
腑に落ちた。
でも、どういうわけかこの日からグランマの家へ遊びに行くことはなくなった。
パピーとマミーとレイが仲良くしている時、ボクの居場所はないのではと不安に思う事があった。
でも、ボクが寂しそうにしているとパピーは必ずボクに優しい笑顔を向ける。
「そんなところでなにしてるんだ? ルイも早く来い」
なんて。
ボクは、この家にいて良いんだ。ボク達、四人でずっと仲良く一緒に暮らしたい。
ありふれた日常を望んだけれど、望みすぎていたようだ。

